ギロッポン

檜山和将 


出演バンド

Giropponox

真武音

やろっぽん

ヤブレンチ

MISOLA

秋桜


卒業後の進路

大学院


ギロッポンをひとことであらわすと・・・

トークは滑るけど演奏は滑らない男(辣油)


好きな言葉

現実は非常なり(ジョジョ3部に登場するキャラクターの名言で現実は甘くないぞという自分の教訓になってるから) 


好きなアカペラバンド

あまがさ(ハモネプで見て1番印象的だった)

まんぷく(楽しそうに演奏してるのが好き)


delでの思い出

1年のときの合宿ライブ

3年のdel合宿で合宿委員長やったこと

3年の学祭で初めてのPになれたこと

4年の年度末のNew Schooler企画


後輩にメッセージ

こんにちは。ギロッポンこと檜山和将です。後輩へのメッセージということで自分が伝えられることって何かなぁと高速バスの中で考えて書いています。4年間このdel mundoという団体に所属していて苦労したことや、人としてこうするべきだと感じたことを中心に、自分の4年間を振り返って、①礼儀とリスペクト、②バンド運営と人間関係、③パーカスについて書こうと思います。こんなこと考えてたんだなあ、くらいの気持ちで見てもらえると良いと思います。自分もできていなかったことが多かった上にまとまりのない拙い文章となってしまいました。また、自分の主観や偉そうな表現があるかもしれませんが、大目に見ていただけると幸いです。けっこう長いので、時間のあるときに読んでいただけると嬉しいです。

【礼儀とリスペクト】

 みなさんは部員とすれ違ったときに挨拶してますか?スルーしていませんか?会場やライブハウスの方に挨拶やお礼を伝えていますか?些細なことでも何かをしてもらったときに「ありがとう」が言えますか?自分が間違えてしまったときや揉め事の発端になってしまったときに「ごめんなさい」が言えますか?

 挨拶は最も基本的な礼儀に当たると思います。僕が思うに、すれ違い時や関係者の方々への挨拶はほとんどの人ができている気がします。しかし、咄嗟の場面で「ありがとう」や「ごめんなさい」が言える人は多くはないです。

 えっ小学生相手に話してます?って思った人も多いと思いますが、挨拶がしっかりできている人とできていない人では天と地の差があります。挨拶はコミュニケーションだけではなく、信頼や人間関係にまで大きな影響を与えるからです。特に「ごめんなさい」。自分が間違いを犯したときにすぐに謝れる人は他人から信頼されやすいと思います。

 ほかにも礼儀やリスペクトに繋がる場面はいくらでもあります。具体的な例でいうと、例えば定演や部内ライブでの朝の運搬や設営の手伝い。部室で機材を運び始めるのはいつも朝の8:30とかですよね。朝早くて眠いから~、川内ちょっと遠いしな~、どうせだれかやってくれるでしょ~、自分ひとり増えたところで変わらんやろ~、って思って朝の運搬、会場の設営に来ない人いますよね。はっきりと言わせてください。このような思考を持つ人は論外です。特に「どうせだれかやってくれる」と「自分ひとり増えたところで変わらない」と思っている人。川内での機材運搬は朝も早いことから移動手段のある人や、川内近辺に住んでいる人が手伝う傾向があります。(それでも毎回遠くから来ている人や、車を出してくれる人もいることを必ず知っておいてください。)しかし、家が遠くても意識があれば、全員会場の設営時間には間に合うと思います。特に部内のライブは部員みんなで作り上げるものです。毎回朝の手伝いをせず、リハの直前に来て本番の出番やライブが終わったらすぐ帰る人、いますよね。僕はライブに出演させてもらう以上は、こういった設営や運営に協力しないといけないと思います。これはライブや運営に対しての礼儀だからです。今まで朝の運搬や設営を誰かに任せっきりにしてたなって思った人は、次のライブから朝早く起きて運搬や設営に協力しましょう。学年なんて関係ありません。ライブに出る人は、全員協力するべきです。僕は自分が出演するライブのときは、なるべく川内に行って運搬の協力をするようにしていたつもりです。先日の年度末ライブの際も朝川内によって運搬し、研究室に行きました。4年になっても朝川内に必ずいるおいでやすは本当に心強かったです。いつもありがとう。名前をあげきれませんが、いつも朝川内に来て運搬に協力してくれる人、本当にありがとうございます。よく来る人は覚えているので、今度運搬トークでもしましょう。朝の運搬は気分が良い上にみんなと喋ることができるのでけっこう楽しいですよ。

 ほかにも選考や勝敗が絡む大会(選考会や外部のアカペライベントなど)においても礼儀、リスペクトが大きく関わります。大前提として、勝敗が絡む以上は「スポーツマンシップ」が必要です。ウィキペディアでは、スポーツマンシップは、スポーツを起点とした相手に対する思いやり、ないしは一個人として正しい行い全ての総称であるとされています。競技中は白熱し、お互いバチバチになりますが、競技が終わればお互いの健闘を称えあい、握手をして声を掛け合いますね。これがスポーツマンシップです。スポーツマンシップはアカペラでも必要であり、生きていくために必要です。そして、勝ち負けどちらの立場でも必要です。勝った場合は相手の前では過度に喜びすぎず、毅然とした態度をとり、負けた場合は言い訳や文句を言わずに相手を称えるべきです。アカペラにおける勝負の世界は一般のスポーツとは違い、勝ち負けに明確な基準がないため、少し複雑です。また、審査員や出演順などといった要素が絡んでしまうことは正直否定できないと思います。しかし結果が出た後は、それを受け入れ、スポーツマンシップに則った行動をするべきです。delではこの部分に関する不満や揉め事が定期的に発生している気がします。第三者から見れば、スポーツマンシップがない人はダサいので、ぜひ意識して行動してみてください。この話を聞いて自覚がある人はより意識してみてください。

【バンド運営と人間関係】

 これは、先ほどの礼儀とリスペクトとも大きく関係していますが、些細な言動や出来事はバンドを良くも悪くもします。ここで触れるべきではないかもしれませんが、自分や自分の周りでは、この部分が原因で活動休止や解散まで追い込まれてしまったバンドがいくつかあります。集団である以上、アカペラには人間関係がつきものですが、後輩たちには言動に対する不満や不仲が原因で解散してほしくないため、言及しました。

 また、一人一人の行動がバンドのイメージを形成し、バンドの価値が決まります。例えばXなどのSNS上で不用意な発言をしたり、提出物の時間や期限を守らなかったりすると、個人だけでなく、その人が所属しているバンドまで悪く見られます。そう、連帯責任です。個人のイメージがバンドに直結するので、一人一人がバンドの一員であることを自覚するのが理想です。特にSNS上での発言は本当に気を付けるべきです。軽はずみな言動で大きなトラブルを巻き起こさないようにしてほしいです。

 選考会前に、複数バンドエントリーしている人がバンドメンバーの前でほかに組んでるバンドのほうが優位だなって言ってる人がいるという話を聞いたこともあります。また実際にあったこととして、4年目に活動するバンドを組んでいるのにも関わらず、3年のときに「今年がラストイヤーみたいなもんだからなぁ」と自分の前で言われたことが何回かありました。本人たちは悪気なく呟いただけだと思いますが、このような軽はずみな言動は特定の人に不快感を与えます。バンドの不和だけではなく、人間関係の悪化にもつながるので気を付けましょう。こういった発言で不快に思ったら、すぐに相手に伝えることができるとすごく良いと思います。自分は気になる言動があってもけっこうため込んでしまうタイプだったので、、。相手にちゃんと伝えることができる人は本当にすごいなと思います。自分にはできないことだったので、これができるようになるとバンドも人間関係も良い方向に向かうんじゃないかなと思います。

【パーカスについて】

 僕がパーカスを始めたきっかけは、アカペラしたいけど歌とか音感に自信がなかったことと、飲み会とかで披露できる特技が欲しかったことです。ほんとにあっさりとした理由で始めてみました。最初はビートボクサーのDaichiさんやmomimaruさんの動画を見まくって基礎音を習得し、次第にいろんなバンドのパーカスを聞いていたらアカペラとパーカスにハマってました。

パーカスはバンド内練習でアドバイスをもらいづらく、孤独に感じることが多いと思います。そしてその影響として、良くも悪くもサークル内でのパーカスだけの縦のつながりが形成されます。これは、先輩からアドバイスをもらうことが一番の上達方法だと思ってしまうからです。そしてそこでパーカスのノウハウが伝承されます。一見効率的で良いことに見えますが、ここに落とし穴があると思います。それは、得た知識やスキル、考えなどが自分のバンドに当てはまるとは限らないということです。

パーカス同士で会話していると、よく〇〇さんのスネアの音良いよね!とか□□さんの刻みエグいよな!など、個々の特定のスキルに注目している会話が大半です。パーカスをやる人は、誰が聞いても凄いと思う「スキル」に憧れを抱きがちで、それができるように練習を重ねます。そして最終的に自分のバンドの演奏に取り入れます。では仮に、あなたは音が硬いスネアに憧れて練習し、習得したとしましょう。そのスネアを使ってバラード曲を演奏します。どんなことが予想されるでしょうか、、。おそらくほとんどの場合、悪目立ちしてしまうんじゃないかと思うでしょう。僕もそう思います。例をあげたらキリがないですが、せっかく努力して習得したサウンドがバンドに合わないということはよくあることです。ではこの際に最も的確に指摘できる人は一体誰なんでしょうか。バンクリに来てもらった先輩?仲の良い同期?いいえ、最も的確に指摘できる人がいます。

それは「バンドメンバー」です。最も身近でパーカスを聞き、ともにバンドを作る仲間が一番的確な指摘ができるはずです。ここで重要なのは、技術的な指摘ではなく、なんか違うんじゃね?というちょっとした違和感やずれを伝えるということです。もちろん技術的な指摘ができるに越したことはないのですが、そこまで言えとは言いませんし、相当大変だと思います。これはパーカスの人が、誰がどの音を出してて誰のピッチがずれてるかを正確に分析するのは難しいけど、なんかハモってないな~という違和感なら分かることと同じです。パーカスの人の多くは、この人みたいになりたいというロマンで動きます。それがかえって逆効果になることも多いです。そして厄介なのは、その逆効果をパーカスの人が自分で気付くことはほとんどありません。なぜならロマンで動いているから。たまにバンド外の人やパーカスやってる先輩から指摘されてやっと気付きます。そう、ものすごく効率が悪いんです。指摘するころにはもう手遅れになってしまうことも考えられます。そうならないためにも、同じバンドメンバーの感性や指摘が重要になってきます。パーカスの人がコーラスの和音を聞いて、違和感だけは感じられるように、パーカス以外の人はパーカスのサウンドや刻みに違和感を感じることができると信じています。これがパーカスに寄り添うことだと僕は思います。演奏は、パーカスも含めてバンドメンバー全員で作り上げるものです。パーカスのことはパーカスに任せっきりで放置しているという意識がある人は、次の練習から何でもよいので違和感を感じ取れるようにパーカスに耳を傾けてみてください。そしてパーカスとコミュニケーションをとってみてください。パーカスの人は喜び、全体の成長スピードが上がります。

パーカスは気合があれば誰でもできます。特にパーカスを本職でやっている人は、めげずにぜひ自分のパーカスの理想像を追求してほしいです。ここでいう追求は、理想を思い描くだけではなく、理想を体現するということ。伸び悩む時期も多いと思いますが、自分でよければ相談のります。パーカスできるできない関係なく、パーカスと向き合っている人全員を応援します!がんばれ!!

長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。delに入って辛いことばかりだと感じている人もいるかもしれません。ただ、練習内や鍵の返却に向かうときの何気ない会話や、遠征先でみんなと一緒に食べたごはん、1つ1つのライブでの景色などを振り返ると、良い思い出もたくさんあったなと思える4年間でした。あのときこうしてればよかったとか、自分の気持ちを伝えておけばよかったなど、後悔は山ほどあります。皆さんにはなるべく後悔の少ないアカペラライフを送ってほしいです。

最後に、delでアカペラすることができて本当によかったなと思います。お世話になった先輩方をはじめ、正規・企画でバンドを組んでくれた方や僕とお話ししてくれた方、本当に本当にありがとうございました!del mundoに幸あれ!!

二人三脚